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極上のワインとは?|ただのワイン好きがソムリエに言ったら褒められた一言

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Steve BuissinneによるPixabayからの画像

 

今日は、出張でスペインに行った時のお話です。

 

そこは、Bilbao (ビルバオ)という都市で、スペイン領とフランス領にまたがるバスク地方にあります。

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ビルバオの飲食事情

海が近いこともあり海の幸料理がとてもEstá bueno!(エスタ ブエノ)

直訳するとgoodの意味で、美味しいを表す一般的な表現です。

 

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もちろんお肉料理もあり、どれも日本人の口に合う味付けです。

 

 

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バスク地方はワインの産地としても有名で、ビルバオ発のワイナリーツアーも大人気。

 

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dengmoによるPixabayからの画像

ビルバオに限らず、概ねスペインでは、レストランが夜9時位にならないと開店しません。でも大丈夫、街中のいたる所にバルがあり、昼間っからやってます。

 

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バルでは、タパス(小皿料理)やピンチョス(串に刺したおつまみ)とワインが定番。昼飲みしても違和感全くなし。バルはスペイン人の社交場であり、誰に話しかけても問題ないんです。

 

スペイン人の気質

私もレストラン開店時間が待ちきれなくてバルで立ち飲みしてたら、隣のおじさんに話しかけられ、ワインなぜかおごってもらいました。😀

 

そのおじさんスペイン語でマシンガンのごとく話してたので、何を言っているかさっぱり分かりません。

 

でも楽しそうだったので、適当にあいづち打ったりしてたら、突然「さ・よ・な・ら」って大きな声で叫んで、私の肩をバンバン叩きながら帰っちゃいました。😵

 

ビックリするからそういうの「やめれ〜!

ってゆうか、日本人ってなぜ分かった?

 

ちょっとおもしろ、スペイン語の話

後で現地のビジネスの相手(スペイン人)に聞いて理由が分かりました。

 

シュワちゃん主演のターミーネーター2は、スペインでも大ヒットしまた。

その中でシュワちゃんターミネーターが、Hasta La Vista Baby(アスタラビスタベイビー)っていいながら、敵の最新型ターミネーターT-1000にショットガンぶっ放すシーンがあります。

 

アスタラビスタは、英語の"See you again"に近い言葉ですが、もう会わないけど的な意味が含まれています。古い言葉で、今はほとんど使われていません。

 

本家英語版では、「Hasta La Vista Baby」

日本語の吹き替えでは「さっさと失せろ」

字幕では「地獄で会おうぜ」

スペイン語の吹き替えでは、なんと「さ・よ・な・ら」だったそうです。

 

そのおじさんは、私が日本人だと分かった訳ではなく、しかも「さよなら」が日本語だと知らなかった可能性大。別れ際のクールな言葉として使っていたと思われます。

 

「もう会わないかも知れないでど、またな」って感じで「さ・よ・な・ら」って言ったんですね。

 

ク〜ッ、ワインおごっておいて、去り際に「さ・よ・な・ら」カックイイ!

 

ちょい休んでから夜の部へ

ホテルに帰りいったん休憩。現地のビジネスパートナーが21時に迎えに来るというので、お昼寝タイム。

 

何事にも時間厳守などないスペイン人。

やっぱり彼は22時近くにやっとキタ〜!

なぬ〜?美女が二人一緒!

彼女とその友達だと。

 

ワインの美味しいレストランをお願いしておいたので、ワクワク状態で、いざ出陣。

 実際は違うことでドキがムネムネ)🤣🤣🤣

 

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DonnaSenzaFiatoによるPixabayからの画像

こんな感じのオープンテラスのあるナイスなレストランでした。

 

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本場のパエリア食べたかったので注文。ワインはソムリエお勧めの赤。

銘柄すっかり忘れましたが、今まで飲んだワインの中で一番美味しかったっす。

なんだかんだで夜中の1時位まで飲んで食べて、酔っ払ってそれぞれの帰路につきました。

 

ん?

 

女性二人はどうしたかって?

 

スペイン人の彼が二人とも送って帰りました。

 

レストラン代金、全部オレが払ったんだけどな。

お〜、ケツの穴ちーせー)😅

 

次の日、どうしても昨晩飲んだワインの味が忘れられず、レストランへ行ってオーナーに2本譲ってほしいと直談判。

「ジャパンのアミーゴの頼みじゃしょうがねえ」と売ってくれましたが、結構高かったなぁ。

 

いいんです。懐の深さ見せよーやないの。ケチくさいと死んだ江戸っ子じいちゃんの教えに反するので。

 

日本帰国後、そのワインのゆくえ

入手経緯を話して一本は、知り合いのソムリエさんにプレゼント。後でコメントをもらう事にしました。

 

一本は家飲みで、風呂上りに飲んだんです。

 

うお〜っ、

さすがスペインからお持ち帰りの秀逸ワイン!

 

となると思ったら、アレ?

 

そんなに美味しくない感じ。

待てよ、そんなはずはないと、もう一口。

 

ありゃ?

いつもの1,000円ワインと変わらん!

 

後日、ソムリエさんに意見を聞きました。

幾らで買ったと聞かれたので、1万円位って言ったら苦笑いされました。

 

「状態はいいですが、その値段では買うべきではないワインだと思います」

「私のお店で扱っている赤ワインでは、お店値段で三千円位のものと同等です」

 

ガビ〜ん!

 

半分やけくそで、思った事をソムリエさんに言いました。

 

「やっぱり、ワインは値段じゃなくて」

「ゆったりとした幸せな気持ちで飲むのがいいですよね」

 

ソムリエさん曰く

「その通りです」

「ワインの楽しみ方は味もそうですが、心を落ち着かせ、楽しい気持ちで、場の雰囲気を楽しむ事も大切ですよ」

「よくお分かりですね」

 

以上がスペイン小噺の顛末です。

 

好きな人と幸せな気分でワインは飲みましょう。

それが極上のワインです。

 

 

 

生まれ年、記念日のヴィンテージワイン

 

 

名前、写真入りオリジナルワイン

 

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